2009.9.27(日)　斎藤牧場　いのちに感謝し、みんなひとつに結ばれるお祭り

企画主旨

　洋服のデザイナーである私が、なぜ平和の祈りや、自然への感謝を分かち合うイベントをしたいと思ったかというと、同じ思いを持つ仲間たちとの出会いがここ数年で加速度的に増えているからです。同じ思いというのは、未来の子供たちのために、世界や地球の現状を何かを通して変えていきたいと強く願い、それを自分のできることから行動しているということです。私の場合のそれは、自然素材の服の心地よさを伝えることで、自然と共に生きる感覚を感じてもらう（思い出してもらう）お手伝いをすることです。

　私の創る洋服は、麻、綿、絹などの自然素材を手で紡ぎ、撚り、その糸を草木で染め、素朴な織機で一反一反丁寧に織られた布を使っています。それらの布は、タイのゆったりした時の流れの中で、作り手の思いも込めながら相当な時間をかけて作られています。
　手の温もりを感じる優しい服に身を包むと、自然と優しい気持ちになります。また、美しい自然に身を置き、良い音楽、芸術に触れること、あるいは心を込めて作られた食べ物をいただたくこと、それらは心の中の平和を創り出す、身近で誰にでもできる最良の方法だと私は思います。そしてそれは周りにも伝播していきます。普段、当たり前に着るものや食べるもの、耳にする音楽などから、地球や自然に対する愛や感謝を実感し、日常の中での心地よさ、心の平和という感覚を身につけ体感する人が増えることによって、確実に何かが変わっていくと私は信じています。

　私たちのいのちを育む地球は、今大きな転換期に差し掛かっています。毎日のように報道される地球環境の現状は、決して良い状態とは言えません。しかし、それに対する意識の目覚めは静かに確実に広がってきており、アクションを起こす人々も徐々に増え続けています。

　「いのちの響宴 2009 in 旭川」は、「牛が拓いた牧場」として知られ、自然に逆らわずに牛や自然の営みを深い洞察で見つめ、運営されている北海道旭川の「斉藤牧場」が舞台です。この牧場の素晴らしい環境の中、集まった人たちで「本当に大切な何か」を感じ合える時間を持てればと思います。

　「Celebration of Oneness いのちの響宴」は、このような趣旨のもと、2004年より京都、広島、東京、名古屋、ロサンゼルス、仙台、沖縄、大分、北陸など全国各地でコンサートやファッションショー、トークライブ、体験学校などのイベントを実施してきました。
　このような時と場を共有することによって、参加する一人ひとりの方々と共に、世界が、地球が、宇宙が一つであることを寿ぐお祭りになればと思います。
　オトとイトの共鳴を通して人々の心が安らぎ、何かを感じるきっかけとなれば、これほど幸せなことはありません。

いのちの響宴 - Celetraion of Oneness -　提唱者
さとううさぶろう